「コーヒーカクテルって難しそう」「バーに入るのはちょっと勇気がいる」——そう感じているコーヒー好きに、ぜひ知ってほしいことがあります。今、スペシャルティコーヒーとクラフトカクテルの世界が交わり、昼はカフェとして、夜はバーとして楽しめる「カフェバー」が各地で増えています。コーヒーという馴染みある扉から入れば、初めてでも自分好みの一杯を見つけられます。コーヒーカクテル・カフェバー・スペシャルティの楽しみ方まで、この記事でまとめて解説します。
コーヒーカクテルは、日常の飲み物であるコーヒーをお酒と組み合わせることで生まれた、新しいドリンクのジャンルです。その誕生の背景には、2つの大きなブームの交差があります。
2000年代以降、コーヒーの世界ではサードウェーブと呼ばれる潮流が始まりました。産地・農園・品種にこだわるスペシャルティコーヒーの文化が広がり、コーヒーの「フレーバー」を言語化して楽しむ文化が根づいてきました。フルーティ、フローラル、チョコレート——ワインのテイスティングノートのようにコーヒーを語る人が増え、カフェは「専門的な飲食体験」の場へと変わっていきました。
一方で、クラフトカクテルのブームも世界的に拡大しました。バーテンダーが素材にこだわり、手製シロップや国産スピリッツを用いる手法が普及。バーはクリエイティブな食体験の場へと進化していきました。
この2つの潮流が重なった結果として生まれたのが、スペシャルティコーヒーを中心に据えたカフェバーという業態です。昼はカフェとして機能し、夜になるとコーヒーカクテルを楽しめる空間へと変わる——そんな二面性を持つ店が、東京・大阪・京都などの都市部を中心に急増しています。
コーヒーが好きでもバーには縁がなかったという人ほど、カフェバーとの相性は抜群かもしれません。コーヒーを起点に、バーという新たな体験へと自然に足を踏み入れられるのがコーヒーカクテルの最大の魅力です。次のセクションから、具体的なメニューを見ていきましょう。
「カフェバーに行ってみたいけど、何を頼めばいいかわからない」という声をよく聞きます。まずは代表的な定番メニューの特徴を知っておくだけで、注文の迷いが大きく減ります。種類・味・度数・シーンを軸に整理していきましょう。
エスプレッソマティーニは、1980年代のロンドンで誕生したカクテルです。当時人気を誇ったバーテンダー、ディック・ブラッドセルが「目が覚めるようなカクテルが飲みたい」というリクエストに応えて考案したとされ、エスプレッソ・ウォッカ・コーヒーリキュール(カルーア)・シュガーシロップをシェイカーで合わせて作ります。
最大の特徴は、シェイクによって生まれる細かいクリーミーな泡です。グラスの表面に浮かぶ白い泡と、その奥に沈む深いコーヒーブラウンのコントラストがフォトジェニックで、SNSで広く拡散してきたのは記憶に新しいでしょう。一口飲めば、最初にコーヒーリキュールとシロップの甘さが広がり、その奥にウォッカの凛としたアルコール感と、エスプレッソならではのビターな余韻が続きます。
アルコール度数は概ね18〜22度程度と、カクテルのなかではやや高め。甘くてクリーミーに見えますが、しっかりとした飲みごたえがある一杯です。注文の際は「コーヒー感強め」「甘さ控えめ」などを一言添えると、バーテンダーが調整してくれます。
同じコーヒーカクテルでも、アイリッシュコーヒーとカルーアミルクはキャラクターがまったく異なります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
項目
アイリッシュコーヒー
カルーアミルク
ベーススピリッツ
アイリッシュウイスキー
カルーア(コーヒーリキュール)
提供温度
ホット
コールド(アイス)
甘さ
控えめ〜中程度
甘め
アルコール度数
中程度(約12〜16度)
低め(約8〜12度)
特徴
ウイスキーの深みとコーヒーの香り、生クリームのコントラスト
ミルクのまろやかさとコーヒーリキュールの甘い香り
おすすめシーン
秋冬・落ち着いた夜
通年・カジュアルな場面
アイリッシュコーヒーは、ホットコーヒーにアイリッシュウイスキーを加え、泡立てた生クリームを浮かべたホットカクテルです。秋冬の夜に温まりながら飲むのが特に似合います。対してカルーアミルクは、甘くてまろやかで飲みやすく、お酒が苦手な人でも比較的とっつきやすい一杯です。「ホットで温まりたいならアイリッシュコーヒー、甘くて飲みやすいものならカルーアミルク」と覚えておくと選びやすいでしょう。
スペシャルティカフェバーのメニューに近年増えているのが、シグネチャーコーヒーカクテルと呼ばれる創作系の一杯です。なかでも注目を集めているのが、コーヒーネグローニとコールドブリュートニックの2種類です。
コーヒーネグローニは、ジン・スイートベルモット・カンパリという古典的なカクテル「ネグローニ」に、コーヒーインフューズドのジンやコーヒービターズを加えてアレンジしたものです。ビターでスパイシーな味わいにコーヒーの香りが重なり、複雑な風味が楽しめます。コールドブリュートニックは、コールドブリューコーヒーをトニックウォーターで割ったスタイルが基本で、ノンアルコールとして提供する店も多く、炭酸のシュワシュワ感とコーヒーのすっきりした苦みが融合した夏向けの一杯です。
こうした創作メニューは店ごとに内容が異なるため、「どのカフェバーにどんな一杯があるか」を事前に調べておくことが、自分好みの一杯への近道になります。
コーヒーの産地や焙煎度によって、合うお酒は意外なほど変わります。ペアリングの基礎を知っておくと、カフェバーでの選択肢が格段に広がり、一杯の楽しみ方がさらに深くなります。
コーヒーとお酒の相性を考えるうえで、産地と焙煎度が重要です。浅煎りならフルーティで酸味が強く、深煎りなら苦みが増す——このフレーバーの変化に合わせてスピリッツを選ぶのがペアリングの基本です。
コーヒー産地
主なフレーバー
合うスピリッツ
エチオピア(浅煎り)
フルーティ・フローラル・ベリー系
ジン(ボタニカル系)、フルーツリキュール
ブラジル(中〜深煎り)
ナッツ・チョコレート・キャラメル
バーボン、ダークラム
インドネシア(深煎り)
アーシー・スパイシー・重厚
ダークラム、シングルモルトウイスキー
コロンビア(中煎り)
柔らかい酸味・フルーツ・砂糖黍
ライウイスキー、ライトラム
グアテマラ(中〜深煎り)
ダークチョコレート・スモーキー
スコッチウイスキー、アマロ
たとえばエチオピア産の浅煎りはジンと合わせると香りの相乗効果が生まれ、ブラジル産の深煎りはバーボンのバニラ感と自然に寄り添います。産地の豊かさを知ることで、ペアリングの発見が深くなっていきます。
カフェバーで「おまかせで」と言うのも楽しみ方の一つですが、好みを一言伝えるだけでより満足度の高い一杯に出会えます。バーテンダーに伝えやすいフレーズをいくつか覚えておきましょう。
こうしたフレーズをひと言添えるだけで、バーテンダーとの会話が自然に始まります。「場違いかもしれない」と身構えているという人ほど、このちょっとした一言がバー体験を大きく変えてくれるはずです。
コーヒーカクテルは、フードとの組み合わせも大切です。カフェバーではデザートや軽食を提供する店が多く、飲み物と食事を合わせることでより豊かな体験になります。
たとえば、エスプレッソマティーニにはダークチョコレートやティラミスが好相性です。コーヒーのビター感同士が重なり、それぞれの甘みと苦みが引き立て合います。カルーアミルクには、キャラメルや焦がしバター風味のプリン・クレームブリュレが向いており、まろやかな甘さが全体を包んでくれます。アイリッシュコーヒーには、スコーンや軽いフィンガーフードを合わせると食事としての充足感も得られます。ローストナッツをひとつまみ口にしながらコーヒーネグローニを飲めば、ビターとしょっぱさが絶妙に交わる瞬間に出会えるかもしれません。フードペアリングを楽しむ視点を持つと、カフェバーでの滞在がぐっとリッチになります。
カフェバーの魅力の一つは、同じ空間を時間帯によって異なる目的で使えることです。昼と夜の使い方を知っておくと、日常の中に自然と取り入れやすくなります。
昼帯(おおむね午前10時〜16時頃)のカフェバーは、自然光が差し込む明るい空間でエスプレッソやフィルターコーヒーを楽しめるカフェとして機能します。ランチメニューを提供する店も多く、リモートワークの作業場所や読書スペースとして利用するのは少なくありません。客層も穏やかで、日常の「ちょっとよいカフェ」として気軽に立ち寄れます。
一方、夕方から夜(17時〜22時以降)になると、同じ空間の様相が一変します。照明が落とされ、BGMはジャズやアンビエントへと切り替わり、カクテルメニューが前面に出てきます。カウンターではバーテンダーがシェイカーを振り、グラスに輝く泡のエスプレッソマティーニが並ぶ。会話とリラックスを主役にした、落ち着いた大人の時間が流れます。
同じ一軒の店を昼は作業場所として、夜は友人との特別な場所として使いこなせるカフェバーは、通いやすく再訪のハードルも低い業態です。
カフェバーはシーンによって、向いている店のタイプが異なります。選ぶ際のポイントを整理しておきましょう。
また、相手がお酒を飲まない場合は、ノンアルコールカクテル(コーヒーモクテルなど)を提供しているかどうかを確認しておくと安心です。
カフェバーに足を運ぶ前に、まず自宅でコーヒーカクテルの味を試してみたい——そんな人のために、すぐ実践できるレシピをご紹介します。道具と材料の敷居は思っているより低く、初心者でも気軽に挑戦できます。
エスプレッソマティーニの作り方は、実はシンプルです。以下の材料を揃えれば自宅でも再現できます。
材料(1杯分)
手順
シェイカーが手元にない場合は、ふたが閉まるペットボトルに材料と氷を入れてしっかり振ることで代用できます。注ぐ際は氷が入らないようにキャップに小さな穴を開けるかコーヒーフィルターを使うとよいでしょう。エスプレッソマシンがない場合も、モカポットや濃いめに淹れたドリップコーヒーで十分代用できます。
コーヒーカクテルは季節や気分に合わせてアレンジを楽しめるのも大きな魅力です。
夏向け:コールドブリュー×ジントニックアレンジ
コールドブリューコーヒー(一晩水出しで抽出)45mlに、ジン15ml・トニックウォーター100mlを合わせ、氷を入れたグラスに注ぐだけで完成します。さっぱりした苦みと炭酸のシュワシュワ感が夏の暑さにぴったりです。浅煎りのコーヒー豆を使うとフルーティさが際立ち、深煎りを使うとビターでキレのある仕上がりになります。豆の焙煎度を変えるだけで同じレシピが別の飲み物のように感じられるのは、自宅ならではの発見かもしれません。
冬向け:バーボンホットコーヒーアレンジ
温かいコーヒー150mlにバーボン20〜30ml・はちみつ小さじ1を加え、好みで生クリームを浮かべます。バーボンのバニラとキャラメルのニュアンスがコーヒーの苦みと溶け合い、ゆったりとした夜の一杯になります。
自宅でコーヒーカクテルを楽しむ際に最初に揃えると便利な器具と市販リキュールの選び方を整理しておきます。
基本器具の目安
器具
概算価格
シェイカー
1,500〜3,000円程度
計量カップ(メジャーカップ)
500〜1,000円程度
モカポット(エスプレッソ代替)
2,000〜5,000円程度
市販コーヒーリキュールの比較
リキュール名
度数
カルーア
バニラ感が強く甘め。最も入手しやすい
強め
約20度
ティアマリア
コーヒー感が強くビター寄り。大人な味わい
中程度
ベイリーズ
クリーミーでミルキー。アイルランド産
約17度
最初の一本を選ぶなら、コンビニやスーパーでも手に入りやすいカルーアが使いやすいでしょう。コーヒー感の強い一杯を目指したいならティアマリアへと進んでみてください。道具を少しずつ揃えながら、自宅でのカクテル体験を広げていくのもコーヒーカクテルの楽しみ方のひとつです。
自分好みのコーヒーカクテルが飲めるカフェバーを効率よく見つけるには、専門のポータルサイトを活用するのが一番の近道です。エリアや業態、こだわり条件で絞り込める検索機能を持つサービスを使うと、探す手間が大幅に省けます。
バーファインド(Bar-Find)は、新宿エリアのバー情報を網羅したポータルサイトです。エリア・こだわり条件・ドリンクジャンルなどの項目で絞り込み検索ができるため、「スペシャルティコーヒーを使ったカクテルが飲める新宿のカフェバー」「ひとりでも入りやすいカウンター席のある店」など、具体的な希望に合った店を見つけやすいのが特徴です。
コーヒーカクテルの楽しみ方をある程度把握した今こそ、実際に足を運ぶ店を探してみましょう。バーファインドの店舗検索では、カフェバーや日本酒バー、ウイスキー専門バーなど業態別に絞り込めるため、初めてでも選びやすい一軒に出会いやすくなっています。
また、バーで働くことに関心がある人向けに、求人情報の検索機能も提供しています。バーテンダーやカフェスタッフの求人を探している人は、求人ページから希望条件に合った情報を検索してみてください。
コーヒーカクテルは、コーヒーという親しみある飲み物を入り口に、バーという新たな体験へとつながる特別なジャンルです。エスプレッソマティーニからアイリッシュコーヒー、コールドブリュートニックまで、定番から創作系まで幅広いメニューが揃っており、自分の好みに合わせて選べる選択肢は思っていた以上に豊富です。
産地×スピリッツのペアリングを知り、バーテンダーへの伝え方を覚えておけば、初めてカフェバーに足を踏み入れる際の不安も和らぐでしょう。まずは自宅でレシピを試してみるのもよいかもしれません。昼はカフェとして、夜はバーとして活用できるカフェバーは、日常に豊かな時間を添えてくれる存在です。コーヒーカクテル・カフェバー・スペシャルティの楽しみ方がつかめたら、ぜひバーファインドでお気に入りの一軒を探してみてください。コーヒーが好きだという人ほど、きっと想像以上の体験が待っています。
「コーヒーカクテルって難しそう」「バーに入るのはちょっと勇気がいる」——そう感じているコーヒー好きに、ぜひ知ってほしいことがあります。今、スペシャルティコーヒーとクラフトカクテルの世界が交わり、昼はカフェとして、夜はバーとして楽しめる「カフェバー」が各地で増えています。コーヒーという馴染みある扉から入れば、初めてでも自分好みの一杯を見つけられます。コーヒーカクテル・カフェバー・スペシャルティの楽しみ方まで、この記事でまとめて解説します。
コーヒーカクテルとスペシャルティコーヒー——新ジャンルが生まれた背景
コーヒーカクテルは、日常の飲み物であるコーヒーをお酒と組み合わせることで生まれた、新しいドリンクのジャンルです。その誕生の背景には、2つの大きなブームの交差があります。
2000年代以降、コーヒーの世界ではサードウェーブと呼ばれる潮流が始まりました。産地・農園・品種にこだわるスペシャルティコーヒーの文化が広がり、コーヒーの「フレーバー」を言語化して楽しむ文化が根づいてきました。フルーティ、フローラル、チョコレート——ワインのテイスティングノートのようにコーヒーを語る人が増え、カフェは「専門的な飲食体験」の場へと変わっていきました。
一方で、クラフトカクテルのブームも世界的に拡大しました。バーテンダーが素材にこだわり、手製シロップや国産スピリッツを用いる手法が普及。バーはクリエイティブな食体験の場へと進化していきました。
この2つの潮流が重なった結果として生まれたのが、スペシャルティコーヒーを中心に据えたカフェバーという業態です。昼はカフェとして機能し、夜になるとコーヒーカクテルを楽しめる空間へと変わる——そんな二面性を持つ店が、東京・大阪・京都などの都市部を中心に急増しています。
コーヒーが好きでもバーには縁がなかったという人ほど、カフェバーとの相性は抜群かもしれません。コーヒーを起点に、バーという新たな体験へと自然に足を踏み入れられるのがコーヒーカクテルの最大の魅力です。次のセクションから、具体的なメニューを見ていきましょう。
押さえておきたいコーヒーカクテルの定番メニュー
「カフェバーに行ってみたいけど、何を頼めばいいかわからない」という声をよく聞きます。まずは代表的な定番メニューの特徴を知っておくだけで、注文の迷いが大きく減ります。種類・味・度数・シーンを軸に整理していきましょう。
エスプレッソマティーニの魅力と注文前に知っておきたいこと
エスプレッソマティーニは、1980年代のロンドンで誕生したカクテルです。当時人気を誇ったバーテンダー、ディック・ブラッドセルが「目が覚めるようなカクテルが飲みたい」というリクエストに応えて考案したとされ、エスプレッソ・ウォッカ・コーヒーリキュール(カルーア)・シュガーシロップをシェイカーで合わせて作ります。
最大の特徴は、シェイクによって生まれる細かいクリーミーな泡です。グラスの表面に浮かぶ白い泡と、その奥に沈む深いコーヒーブラウンのコントラストがフォトジェニックで、SNSで広く拡散してきたのは記憶に新しいでしょう。一口飲めば、最初にコーヒーリキュールとシロップの甘さが広がり、その奥にウォッカの凛としたアルコール感と、エスプレッソならではのビターな余韻が続きます。
アルコール度数は概ね18〜22度程度と、カクテルのなかではやや高め。甘くてクリーミーに見えますが、しっかりとした飲みごたえがある一杯です。注文の際は「コーヒー感強め」「甘さ控えめ」などを一言添えると、バーテンダーが調整してくれます。
アイリッシュコーヒーとカルーアミルク——味・度数・シーン別の違い
同じコーヒーカクテルでも、アイリッシュコーヒーとカルーアミルクはキャラクターがまったく異なります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
項目
アイリッシュコーヒー
カルーアミルク
ベーススピリッツ
アイリッシュウイスキー
カルーア(コーヒーリキュール)
提供温度
ホット
コールド(アイス)
甘さ
控えめ〜中程度
甘め
アルコール度数
中程度(約12〜16度)
低め(約8〜12度)
特徴
ウイスキーの深みとコーヒーの香り、生クリームのコントラスト
ミルクのまろやかさとコーヒーリキュールの甘い香り
おすすめシーン
秋冬・落ち着いた夜
通年・カジュアルな場面
アイリッシュコーヒーは、ホットコーヒーにアイリッシュウイスキーを加え、泡立てた生クリームを浮かべたホットカクテルです。秋冬の夜に温まりながら飲むのが特に似合います。対してカルーアミルクは、甘くてまろやかで飲みやすく、お酒が苦手な人でも比較的とっつきやすい一杯です。「ホットで温まりたいならアイリッシュコーヒー、甘くて飲みやすいものならカルーアミルク」と覚えておくと選びやすいでしょう。
今カフェバーで注目されるコーヒーネグローニとコールドブリュートニック
スペシャルティカフェバーのメニューに近年増えているのが、シグネチャーコーヒーカクテルと呼ばれる創作系の一杯です。なかでも注目を集めているのが、コーヒーネグローニとコールドブリュートニックの2種類です。
コーヒーネグローニは、ジン・スイートベルモット・カンパリという古典的なカクテル「ネグローニ」に、コーヒーインフューズドのジンやコーヒービターズを加えてアレンジしたものです。ビターでスパイシーな味わいにコーヒーの香りが重なり、複雑な風味が楽しめます。コールドブリュートニックは、コールドブリューコーヒーをトニックウォーターで割ったスタイルが基本で、ノンアルコールとして提供する店も多く、炭酸のシュワシュワ感とコーヒーのすっきりした苦みが融合した夏向けの一杯です。
こうした創作メニューは店ごとに内容が異なるため、「どのカフェバーにどんな一杯があるか」を事前に調べておくことが、自分好みの一杯への近道になります。
スペシャルティコーヒーとお酒のペアリングを楽しむコツ
コーヒーの産地や焙煎度によって、合うお酒は意外なほど変わります。ペアリングの基礎を知っておくと、カフェバーでの選択肢が格段に広がり、一杯の楽しみ方がさらに深くなります。
産地と焙煎度で変わるコーヒーとお酒の相性マップ
コーヒーとお酒の相性を考えるうえで、産地と焙煎度が重要です。浅煎りならフルーティで酸味が強く、深煎りなら苦みが増す——このフレーバーの変化に合わせてスピリッツを選ぶのがペアリングの基本です。
コーヒー産地
主なフレーバー
合うスピリッツ
エチオピア(浅煎り)
フルーティ・フローラル・ベリー系
ジン(ボタニカル系)、フルーツリキュール
ブラジル(中〜深煎り)
ナッツ・チョコレート・キャラメル
バーボン、ダークラム
インドネシア(深煎り)
アーシー・スパイシー・重厚
ダークラム、シングルモルトウイスキー
コロンビア(中煎り)
柔らかい酸味・フルーツ・砂糖黍
ライウイスキー、ライトラム
グアテマラ(中〜深煎り)
ダークチョコレート・スモーキー
スコッチウイスキー、アマロ
たとえばエチオピア産の浅煎りはジンと合わせると香りの相乗効果が生まれ、ブラジル産の深煎りはバーボンのバニラ感と自然に寄り添います。産地の豊かさを知ることで、ペアリングの発見が深くなっていきます。
バーテンダーへの伝え方——注文が上手くなるフレーズ集
カフェバーで「おまかせで」と言うのも楽しみ方の一つですが、好みを一言伝えるだけでより満足度の高い一杯に出会えます。バーテンダーに伝えやすいフレーズをいくつか覚えておきましょう。
こうしたフレーズをひと言添えるだけで、バーテンダーとの会話が自然に始まります。「場違いかもしれない」と身構えているという人ほど、このちょっとした一言がバー体験を大きく変えてくれるはずです。
チョコレート・ナッツ・デザートとのフードペアリング発想
コーヒーカクテルは、フードとの組み合わせも大切です。カフェバーではデザートや軽食を提供する店が多く、飲み物と食事を合わせることでより豊かな体験になります。
たとえば、エスプレッソマティーニにはダークチョコレートやティラミスが好相性です。コーヒーのビター感同士が重なり、それぞれの甘みと苦みが引き立て合います。カルーアミルクには、キャラメルや焦がしバター風味のプリン・クレームブリュレが向いており、まろやかな甘さが全体を包んでくれます。アイリッシュコーヒーには、スコーンや軽いフィンガーフードを合わせると食事としての充足感も得られます。ローストナッツをひとつまみ口にしながらコーヒーネグローニを飲めば、ビターとしょっぱさが絶妙に交わる瞬間に出会えるかもしれません。フードペアリングを楽しむ視点を持つと、カフェバーでの滞在がぐっとリッチになります。
昼も夜も使えるカフェバーの活用シーンと選び方
カフェバーの魅力の一つは、同じ空間を時間帯によって異なる目的で使えることです。昼と夜の使い方を知っておくと、日常の中に自然と取り入れやすくなります。
カフェタイムとバータイム——同じ空間で変わる雰囲気と楽しみ方
昼帯(おおむね午前10時〜16時頃)のカフェバーは、自然光が差し込む明るい空間でエスプレッソやフィルターコーヒーを楽しめるカフェとして機能します。ランチメニューを提供する店も多く、リモートワークの作業場所や読書スペースとして利用するのは少なくありません。客層も穏やかで、日常の「ちょっとよいカフェ」として気軽に立ち寄れます。
一方、夕方から夜(17時〜22時以降)になると、同じ空間の様相が一変します。照明が落とされ、BGMはジャズやアンビエントへと切り替わり、カクテルメニューが前面に出てきます。カウンターではバーテンダーがシェイカーを振り、グラスに輝く泡のエスプレッソマティーニが並ぶ。会話とリラックスを主役にした、落ち着いた大人の時間が流れます。
同じ一軒の店を昼は作業場所として、夜は友人との特別な場所として使いこなせるカフェバーは、通いやすく再訪のハードルも低い業態です。
ひとり・友人・デートで使い分けるカフェバーの選び方
カフェバーはシーンによって、向いている店のタイプが異なります。選ぶ際のポイントを整理しておきましょう。
また、相手がお酒を飲まない場合は、ノンアルコールカクテル(コーヒーモクテルなど)を提供しているかどうかを確認しておくと安心です。
今すぐ試せる!自宅コーヒーカクテルの基本レシピ
カフェバーに足を運ぶ前に、まず自宅でコーヒーカクテルの味を試してみたい——そんな人のために、すぐ実践できるレシピをご紹介します。道具と材料の敷居は思っているより低く、初心者でも気軽に挑戦できます。
エスプレッソマティーニを自宅で再現する材料と手順
エスプレッソマティーニの作り方は、実はシンプルです。以下の材料を揃えれば自宅でも再現できます。
材料(1杯分)
手順
シェイカーが手元にない場合は、ふたが閉まるペットボトルに材料と氷を入れてしっかり振ることで代用できます。注ぐ際は氷が入らないようにキャップに小さな穴を開けるかコーヒーフィルターを使うとよいでしょう。エスプレッソマシンがない場合も、モカポットや濃いめに淹れたドリップコーヒーで十分代用できます。
アイスとホットで楽しむシーズナルアレンジ
コーヒーカクテルは季節や気分に合わせてアレンジを楽しめるのも大きな魅力です。
夏向け:コールドブリュー×ジントニックアレンジ
コールドブリューコーヒー(一晩水出しで抽出)45mlに、ジン15ml・トニックウォーター100mlを合わせ、氷を入れたグラスに注ぐだけで完成します。さっぱりした苦みと炭酸のシュワシュワ感が夏の暑さにぴったりです。浅煎りのコーヒー豆を使うとフルーティさが際立ち、深煎りを使うとビターでキレのある仕上がりになります。豆の焙煎度を変えるだけで同じレシピが別の飲み物のように感じられるのは、自宅ならではの発見かもしれません。
冬向け:バーボンホットコーヒーアレンジ
温かいコーヒー150mlにバーボン20〜30ml・はちみつ小さじ1を加え、好みで生クリームを浮かべます。バーボンのバニラとキャラメルのニュアンスがコーヒーの苦みと溶け合い、ゆったりとした夜の一杯になります。
揃えておきたい器具と市販リキュールの選び方
自宅でコーヒーカクテルを楽しむ際に最初に揃えると便利な器具と市販リキュールの選び方を整理しておきます。
基本器具の目安
器具
概算価格
シェイカー
1,500〜3,000円程度
計量カップ(メジャーカップ)
500〜1,000円程度
モカポット(エスプレッソ代替)
2,000〜5,000円程度
市販コーヒーリキュールの比較
リキュール名
特徴
甘さ
度数
カルーア
バニラ感が強く甘め。最も入手しやすい
強め
約20度
ティアマリア
コーヒー感が強くビター寄り。大人な味わい
中程度
約20度
ベイリーズ
クリーミーでミルキー。アイルランド産
強め
約17度
最初の一本を選ぶなら、コンビニやスーパーでも手に入りやすいカルーアが使いやすいでしょう。コーヒー感の強い一杯を目指したいならティアマリアへと進んでみてください。道具を少しずつ揃えながら、自宅でのカクテル体験を広げていくのもコーヒーカクテルの楽しみ方のひとつです。
コーヒーカクテルとカフェバーを探すならバーファインド
自分好みのコーヒーカクテルが飲めるカフェバーを効率よく見つけるには、専門のポータルサイトを活用するのが一番の近道です。エリアや業態、こだわり条件で絞り込める検索機能を持つサービスを使うと、探す手間が大幅に省けます。
バーファインド(Bar-Find)は、新宿エリアのバー情報を網羅したポータルサイトです。エリア・こだわり条件・ドリンクジャンルなどの項目で絞り込み検索ができるため、「スペシャルティコーヒーを使ったカクテルが飲める新宿のカフェバー」「ひとりでも入りやすいカウンター席のある店」など、具体的な希望に合った店を見つけやすいのが特徴です。
コーヒーカクテルの楽しみ方をある程度把握した今こそ、実際に足を運ぶ店を探してみましょう。バーファインドの店舗検索では、カフェバーや日本酒バー、ウイスキー専門バーなど業態別に絞り込めるため、初めてでも選びやすい一軒に出会いやすくなっています。
また、バーで働くことに関心がある人向けに、求人情報の検索機能も提供しています。バーテンダーやカフェスタッフの求人を探している人は、求人ページから希望条件に合った情報を検索してみてください。
まとめ
コーヒーカクテルは、コーヒーという親しみある飲み物を入り口に、バーという新たな体験へとつながる特別なジャンルです。エスプレッソマティーニからアイリッシュコーヒー、コールドブリュートニックまで、定番から創作系まで幅広いメニューが揃っており、自分の好みに合わせて選べる選択肢は思っていた以上に豊富です。
産地×スピリッツのペアリングを知り、バーテンダーへの伝え方を覚えておけば、初めてカフェバーに足を踏み入れる際の不安も和らぐでしょう。まずは自宅でレシピを試してみるのもよいかもしれません。昼はカフェとして、夜はバーとして活用できるカフェバーは、日常に豊かな時間を添えてくれる存在です。コーヒーカクテル・カフェバー・スペシャルティの楽しみ方がつかめたら、ぜひバーファインドでお気に入りの一軒を探してみてください。コーヒーが好きだという人ほど、きっと想像以上の体験が待っています。